「Bar Higuchi 今年10大ニュース発表!」
なんて内容のコーナーにしようと思っていました。それが締め切りに間に合わないことに気付き、今度は「今年印象に残った本、CD、ライブ&コンサートetc.」にしようと思いました。
ところが・・・。
いろいろな分野の企業で、特に最近は通販の会社などで顕著なのですが、自社のお客様ダイヤルやフリーコールの番号を自社の製品と上手に結びつけ、文章化(?)キャッチフレーズ化(?)しているものをよく見かけます。そんななか、とても素敵なものを発見。
アマノフーズさんというフリーズドライの味噌汁通販のナンバー。
a、無料電話0120-3046-81
b、無料FAX0088-22-3046です。
なんと読むかお分かりでしょうか。
aは0120-みそしるーはい。bは、00はあはあーふうふうーみそしる。
「味噌汁、はい!」も良いのですが、私としては「はあはあ・・・」に心を強く打たれました。
11月5日(日)は、2つのBarがイベントを開催。
1つめは中洲のクラブ菜々子と併設のBarCASKさん。モルトの試飲会。チーフバーテンダーの古川俊廣氏のはからいで滅多に口にすることができない貴重なモルトを飲ませて戴きました。
写真は上段左より、DALMORE、BRORA、ROSEBANK、GLENALLACHIE、LAGAVULIN。どれも一人各ボトル30mlずつたっぷりとついでもらい至福のヒトトキを。私は残念なことに余り時間がなかったため、ゆっくりと味わうことができなかったのですが古川氏に感謝です。沢山のミネラルウォーターも準備してあり、至れり尽くせりでございました。
もう一つのビッグイベントはBarOscar(長友修一氏)の10周年記念パーティーinホテルニューオータニ博多。Bar CASKで慌てて飲み干し駆けつけたので、すでに酔い酔いの状態であったのですが、とても良いパーティーでありました。写真は2枚しか載せておりませんが、上田会のメンバーが勢揃いされており、その皆さんによるカクテルの数々に列ができておりました。
11月のNBA福岡支部の研究会は、各スピリッツやウイスキー、ブランデーなどの"ラベルについて"。
写真は、中洲にあるセプドール、山田氏所有のオールドボトル達。どれもウイスキーファン垂涎の的。
また、後半の写真は11月16日に行われた第 会NBA全国技能競技大会福岡支部予選と、同時開催された映画007"カジノロワイヤル"(ソニーピクチャーズ主催)カクテルコンペのバックステージの模様などなど。
私の提出したカクテルも書類選考で選ばれ、当日メイクしたのですが、結果は・・・でございました。
11月某日、福岡市博多区古門戸町にある「博多古門戸(コモンド)アパートメント」の内覧会(?)に出掛けて参りました。
この1965年に建てられた製薬会社の自社ビルは、まさに歳月の経過を感じさせない、現在でも十二分に通用するデザインとして、今回コンバージョン(建物の用途転用の意)されることに。実際、すべての部屋を廻らせていただいたのですが、今の建物には感じられない骨太の存在感や個性のしっかりとした空気感を漂わせ、大変気に入りました。だからといって私が借りる予定もなにもないのですが、ちょっとワクワクするような時間を過ごすことができました。
事業主は、キャピタルマネージメント株式会社さん。そのクリエイティブディレクションと広報PRを手がけられた有限会社H&Co(エイチアンドコー)さんのご縁でご招待いただきました。
写真中の人物は、当WSでもお世話になっている水のソムリエ高橋武義氏と、またまた登場オスカーの長友修一氏。それぞれミネラルウォーターとシャンパーニュのサーヴをなさっていました。
Bar Higuchiお客様とスタッフによる美食の会、「トリマルキオン」Vol.5は、南西フランスの料理がテーマでした。
この集まりをトリマルキオンと銘打った以上、ただの食事会(それだけでも十分楽しいのですが)にしてしまっては名前負け。それを改めて確認するかのように、今回はハッキリとしたテーマを掲げ、メンバーいちの策氏(?)であるO氏のプロデュースにより、大名にあるバル・ミュゼットさんにスペシャルメニューをお願い致しました。
まずは当然フォアグラのテリーヌ。その味わいはもちろんの事、サイズもすべて現地バージョン。今回のお料理はすべて私達にとっては少々多めに感じるヴォリュームをあえて。このスタートと最後のガトーバスクにはクローデューモンをあわせてバッチリのハーモニー。
メインはjこれも現地に忠実に調理されたカスレ。の筈だったのですが、都合によりビッグサイズ鴨のコンフィーに。皮はパリッと、中は日本版よりも少々パサついた感がご当地風であるとか。このコンフィーを食べ終わった後時点で既に満腹の方も数名いらっしゃいました。お好みの方は間にチーズを入れ、キャオールやマディラワインと共に味わいつつ、最後はガトーバスクで。
ワインの選択は王道であった訳ですが、長々育まれ受け入れられてきた組み合わせには確かな安心感と満足すべきものがありました。
食事後、外に出ると雨が・・・。かなり激しい雨にもめげずシガーとさらなるお酒を求めてBarレガーロへ。Bar倉吉より独立したばかりの青山高弘氏が店主の新しいお店です。店内をシガーの煙でもうもうにしながら楽しく過ごさせていただきました。
3次会は私を含め3名がアクアビテへ。藤波氏は不在でしたが、かつてBar Higuchiに在籍した古城奈美ちゃんが一人で頑張っておりました。こちらでもゆっくりとした良い時間を過ごすことができ感謝であります。
11月19日の日曜日、我々は糸島の船越へ向けて「牡蠣ツアー」を敢行致しました。
トリマルキオンの番外編としてバス一台を貸切、たらふく旨いカキを食べようとするこの企画、思ったよりも人数が膨らみ、大きいサイズのバスをチョイスしようとしたところ、バスはなし。いえ、結局あったのですがとりあえずキープしておこうとしていた24名乗り(補助席含む)のマイクロバス。このバスは今月いっぱいまででフィリピン行きが決定していた代物。座れないものは仕方ないということで人数を制限させて貰い、当店スタッ4名をカット。行楽シーズンでバスはすべて出払っていたのでした。
さて、午後2時半に集合し、バスに乗る前からビールを飲むところから旅はスタート。車内は用意したハイランドパーク12yとサントリープレミアムソーダでハイボールを。それがすぐになくなり、有吉ドクター夫妻より差し入れていただいた山崎18yをストレートやソーダ割りで。
現地に1時間かからず到着してからはもう大宴会でした。
いいコンディションで予めセットしてあった炭の上に牡蠣をのせるとすぐに、熱々のカキの汁が皆を襲います。ここまで飛ぶかというアツイ攻撃に皆のテンションも上がります。それぞれ持ちよったお酒は、白ワイン、シャンパン、日本酒、ウイスキー、焼酎、それにビールも加わり、また水のソムリエ高橋武義氏が用意してくれた珍しいミネラルウォーターも。
料理は牡蠣のみならず、ヤズの刺身やサザエ、うちわ貝、タイのお吸い物、おにぎり等々。それにポン酢、しょうゆ、持ち込んだブルゴーニュバター、生クリーム、サシカイアのオリーブオイル、イ・ル・ド・レの塩などを加え、恐らくどのテーブルよりも選択の幅が広い食事でありました。そう、アルミホイルにのせたオランダお土産のゴーダチーズに白ワインを加え、チーズフォンデュにして食する場面も。
3時間の宴会を終え帰りのバスの中で、「また来年も行こう!」と、全員が誓った一夜でありました。
〈師走〉
【大晦日 OMISOKA】
基本ですが毎月の最後の日、月末を晦日といい、年の最後の月末(12月31日)が大晦日。また、大晦日の夜を除夜と呼ぶわけです。 時が経つにつれ、ハレの日であるお正月に向けて抑揚感は薄れ、年末年始といえど24時間営業・年中無休のお店は当然のごとく開いています。それでも、"もういくつ寝るとお正月♪"な感覚、ビッグイベントへ向けての期待感は皆さんそれぞれお待ちになるのでしょうが、日本古来からの、どこか神聖な気持ちに浸るような、晴れがましいお正月を迎える、前の清々しさといったものは急速に失われているように感じるのは私だけでしょうか。
ともあれ、慌ただしい師走のひと月を乗り越え、一年の終わりと始まりを過ごす夜は、日本人にとって特別な感情を抱かずにはおれないひととき・・・。しかし!しかしです。古の日本では、なんと日没から日没までを一日としていたのです。従って新年は大晦日の日没からスタートしていたというこの事実。ご存知だったでしょうか。除夜の行事が元旦行事の始まりだったのです。家族は当然夕方までに正月準備をすべて済ませ、皆そろって年神様を迎えました。おせちを食べるのは大晦日の晩からだったのです。
私が子供の頃は、大晦日の晩に母の作っているお正月料理をつまみ喰いしようとすると、これはお正月用のものだから手を出してはいけないとたしなめられた覚えが何度もありますが、あれは近代以前であれば正しい行為だったのです。我が国で新暦が採用されることになったのは明治5年の12月3日からですので、おそらくその辺りから、一日の始まりは夜中の0時からだという感覚が強く浸透していったのではないでしょうか。
ところで大晦日を大晦日たらしめる演出といえば除夜の鐘。百八つを突くのは中国の栄時代に始まった仏教儀式だそうです。それが日本に伝わり、鎌倉時代には禅寺で毎朝夕突かれていた模様。室町時代になると大晦日だけに突くように。
それにしても、なぜ108回なのでしょう。これはご存知の方も多いのではないかと思われますが、
a、私が幼い頃聞いて、それ以来信じていたのはこの説。
人間は己の生を、四苦八苦しながらも生きてゆくもの。ちなみに四苦八苦とは「生・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦を合わせたもの。」仏教用語です。四苦は4・9。八苦は8・9。4×9=36。8×9=72。合わせて108"おお!なるほど!"と思っていたのですが、
c、人間の持つ百八つの煩悩を意味するとも言われます。
百七つを旧年中につき終わり、最後百八つめは新年になってからつきます
最後の百八つの煩悩を意味するとも言われます。
百七つを旧年中につき終わり、最後の百八つめは新年になってからつきます。
最後の百八つめと言いましたが、最初の一つきなのでしょうか。とすると、百八つの除夜の鐘の一つき目は、24時間×365日前のまさに一年前の音と重なることに・・・。地球が太陽の廻りをまる一個公転して同じ位置に来たその瞬間、日本全国の鐘が鳴り響き、新たな年が訪れます。なかなかロマンチックですね。
参考文献
「広辞苑」
「日本語源大辞典」監修 前田富祺(小学館)
「ことばの由来」堀井令衣知著(岩波新書)
「この言葉の語源を言えますか?」日本語倶楽部〔編〕(河出書房新社)
「日本語源大辞典」監修 前田富祺(小学館)
「ことばの由来」堀井令衣知著(岩波新書)
「この言葉の語源を言えますか?」日本語倶楽部〔編〕(河出書房新社)