Guest Room


2006年04月

Guest Room

「とうとう春がやってきました!」

しかし、だからと言ってすべてが好転する訳ではありません。
当然です。暖かくなると何とはなく明るい兆しを感じてしまうのは私だけでしょうか?いえ、きっとこのサイトも素晴らしく面白いものになるような予感がします。数年後には・・・。

「やはり、日記をつけてみよう!」


と、とうとう決断しました。以前よりは新聞、雑誌等で、最近静かに増え続けている"日記"について、実は少なからぬ興味を持っていたのです。中でも特に3年、5年、10年といった連用のスタイルについて。同じノートに頭から順にずっと最後まで書き続けて終わるタイプではなく、3年タイプのものなら、3年の同日(4月5日なら、そのスペースが3つ)の対比タイプのもの。(連用日記というんですね。後で知りました。)その発想に心動いてしまった訳です。まずはやはり書店へgo!しかし、ない。フェア期間中のみ置いてあった模様。するとやはり"とうじ"かと、あの手帳コーナーかと足を向けたところ、ありました。それもかなり意中のものが。文房具関連好きの私にとって、これがパーフェクトだと思えるようなモノに出会う確率はかなり低いのですが、これはなかなかに。5年、10年用もあったのですが、見比べてみてスペース的にもスパン的にも3年用がgood。ついでに言うと、只今お店が丸4年と数ヶ月経過('01年12年15日オープン)、今年も入れあと6年で丸10年となります。ということは、この3年タイプを2冊書き終える頃には・・・。といった計算もできるのが選択した大きな理由の一つ。もちろん、本の質感や色、大きさ、重さ、頑性さなども気に入りました。値段はほとんど関係ないですね、こういった場合。本日購入したばかりなので、今後しっかりつけ続けられるのかどうかはまだわかりません。しかし、かなり面白くやっていけるのではないかと楽しみです。

3月12日(日)、北九州芸術劇場 中劇場に、山海塾の新作「時のなかの時―とき」を観にいきました。
パリ市立劇場を活動の拠点とし、2年に1度新作発表を行う公演スタイルは1982年よりずっと続いているのですが、山海塾は今回初めて、パリ市立劇場と北九州芸術劇場の三者間プロデュースで公演を試みています。
「かがみの隠喩の彼方へ-がげみ」、「遥か彼方からの-ひびき」と今作。私はまだわずか3作しか体験できていないのですが、その存在は初めて目にした瞬間からずっと私の中で大きく息づき、日増しに成長しているかのようです。 山海塾は私にとってなんなのか?無謀な問いを自分自身にしてしまうならば、『何故だか説明できないけれども、自分にとって物凄く大切な何かを、静かに且つ観終わってからもさらに強く問いかけてくる存在』ということができるでしょうか。
うーん、全然説明できてないですかね。ともあれ今回も蒲地早苗氏(遠い昔山海塾に所属)のお陰で、楽屋で天児牛大(あまがつうしお)氏との談笑のひとときを得たのでした。心から感謝しております。

写真:山海塾パンフレット
dance dance dance Vol.4 march
(株)フラックス・パブリッシング
ここヒトツキのお気に入り

ツール編

まずは左端のこれ。何と称するべきでしょう?ブックウエイトでしょうか?元当店スタッフの清水継介くんからプレゼントされたもの。カウンターでお客様に地図帳をお見せする際や、分厚い本で調べものをする時などに大活躍。大変重宝しております。
次ぎはご覧の通り傘立て。なかなかにキュートであるだけでなく使い勝手もベリーグッド。6本用のようですが無理すれば10本はいけちゃいます。お客様の"傘立て率"がグッと上がりました。
最後の写真。実はシャンパーニュ用のグラス4脚。MHDディアジオモエヘネシー様プレゼンツ、モエのロゼのフラワーグラスなのです。それはそれは目を惹きます。
知ったか振りコーナー

〈アルコールとその周辺編〉

【チャンポン】

当然長崎チャンポンを話題にしたいのではなく「いろいろ種類のお酒を同時にまたは続けて飲むこと」の方です。

実はチャン(鉦)とポン(鼓)を交互に鳴らしたところを表しているそう。

鉦(かね)は祭りばやしなどによく使われる庶民的な楽器で鼓(つづみ)といえば、もっぱら能楽などで使われる上流階級の楽器。その両者を交互に鳴らすと、どことなくちぐはぐな感じに聞こえてします。そこから、「全く性格の違うものを混合すること。まぜこぜにすること」という現在の意味が生まれたようです。

〈卯月編〉

【お花見】

日本人国有の行儀・文化であるお花見。
昔から花といえば桜であり、お花見とは桜の木の下で花を愛でながら催す酒宴のこと。
無論、ノンアルコールの集まりもあるかもしれませんし、全く桜に関係なくただの宴会と化してるように見受けられる集団もあります。しかし、いづれにしても『お花見』は、数ある年中行事の中で唯一、そのルーツや変遷も純日本的な、世界では珍しい行事といえそうです。

この聞いただけでお酒の匂いがするようなほろ酔い(ベロ酔い?)気分のイベント、実はこのスタイルが庶民の間に(貴族ではなく)広まったのは江戸時代〈1603~1867年〉からのことだそうで、それまでは時代や階級によってその形も意味もさまざまだったのです。意外ながら奈良時代〈710年~784年〉までは、唐(中国)の文化の影響で梅の花が好まれていました。万葉集では、梅を詠んだ歌が桜を詠んだものの3倍以上あるそうです。梅の花から桜の花へと好みが移ったのは、次の平安時代〈794年~約400年間〉のこと。古今和歌集では桜の登場が梅の倍くらいと大逆転!この頃から美しい桜の園芸品種が作られるようになったためといわれています。

では何故"桜"でないとお花見とならなくなったのでしょう?なぜ桜なのか?
それにはこんな理由が。

そもそも花見は山遊びとも言われ、農山村では風流な遊びではなく集落全体で行う農耕儀式でした。(旧暦3月3日や4月8日)。
a.農耕作業が本格化するまえの憩いのひとときであり
b.山桜の開花によってその年の豊作物の出来具合を占い、
c.豊作を祈願して神人共食する日
であったのです。

その日を境に「山の神が田の神になる」といい、桜が開花するこの時期には農作業をスタートする重要な時期だったのです。桜の開花には、花芽の成長に影響を与える開花の1ヶ月~1ヶ月半前の気温と関係があり、さらに一日の平均気温が10℃以上となることが必要。10℃という気温は普通の(?)熱帯植物が生育を始める温度とも考えられています。桜はそうした気象条件に非常に敏感なので、日本では一般農作物の成育開始を告げるものとして重要でした。開花が平年より早いか遅いかによって、その年の季節の進行具合を知ることができたわけです。

ということは、毎年3月に気象庁が発表する開花予想(染井吉野)は、花見をしたい人々のためだけではなかったんですねえ。
参考文献
「広辞苑」
「日本語源大辞典」監修 前田富祺(小学館)
「ことばの由来」堀井令衣知著(岩波新書)
「この言葉の語源を言えますか?」日本語倶楽部〔編〕(河出書房新社)
今月のお土産コーナー

毎度ありがとうございます。存分に楽しませていただきました。

左より「アサヒ熟撰」(アサヒビール⑭様)、「おむすび」(有吉孝氏)、「もみじまんじゅう(奥元浩史氏)。 「梅の花」、「水仙」、「みかんと大根」(峯八千代氏)。 「太巻き」(山崎一彦氏)、「アルデュールのケーキ」(村上雅司氏)、「八街落花生」(花山房枝氏)。 「いちご大福」(野田卓氏)、「千疋屋杏仁シリーズ」、「オムレットストロベリー」(元スタッフ清水継介氏)。

「シュークリーム」(下川恵子氏)、「ちんすこう」(山口徹也氏)、「パン各種」(山崎一彦氏)。 「あぶらとり紙」、(音頭誠氏)、「アードベッグミニチュア4本セット」(川俣博史氏)、「マムブリュット」(サントリー⑭様)。 「桃の花沢山」(花山房枝)、「いちご大福」(林茉莉野氏)、「Ban Accordのパンフ」、(山崎一彦氏)。 「ミニトマトボトル」(坂入禎宣氏)、「パン」(波多野恵美氏)、「デュトラの鷲上映会&哀川翔トークショウ招待券」(梁瀬一郎氏)。 「ラタフィア」(山崎一彦氏)