「今月こそは短文で」
と思って臨んだ〆切り前。結果をご覧下さい!(前文は短文)
〈新春 ジュヌ・セ・パ〉
元日に訪れたジュヌ・セ・パ。北島さんのご好意による雑煮とがめ煮に感謝。お得なモルト類にはいつも感謝。
〈新春 彦寿司〉
彦寿司の宝(?)、大・中・小の徳利。素晴らしく味わい深い逸品。この徳利で出てくるからこそ、尚一層彦寿司のお酒は美味なのです。
〈中洲でお店を探すには〉
左掲は通称"中洲のデンワ帳"。かなり昔から、中洲のどのお店に行っても必ずといって良い程置いてある、中洲飲食店メインの電話帳。1月に入ってすぐに、その新刊(?)が届きました。役1年ごとの更新。
右掲は、3年前に発売された福岡地区で初めてのバーブックの改訂版。サイズがポケット版となり、写真、情報、文章も更新。『Fukuoka Bar BookⅡ』(プロジェクト福岡発行)、一冊500円也。なかなかに使えます。
05.12月31日、私は大変な事をしでかしてしまいました!ここ数年は、なんとかクリスマスまでに書き上げていた年賀状。今回は大晦日まで引張ってしまい、一人黙々と誰もいないBar Higuchiのカウンターで筆を走らせていたのです。しかし、それは得てしてよくある事。大変ですが、特別大変な事が発生したと言えば少々大袈裟でしょう。事件は、その仕事がやっとあと2.3百枚で終わるという、長いトンネルもあと少しという、そんな時に訪れたのでした。
『あいうえお順(宛名が)では、一体どの文字が一番多いんだろう?』危機的状況にありながらそんな疑問が頭に・・・。結局、分類整理し、調べてしまいました。年に一回しかない連休を、2005年のおおつごもりを、とても有効に使ってしまったのでした。
行別 1位 あ行 524ポイント
2位 か行 406ポイント
3位 は行 338ポイント
最下位 ら行 5ポイント
ポイントとは即ち枚数の事なのですが、ポイントという語の方が自己満足的に達成感を得やすいので使用。総数2639ポイントです。
文字別 1位 『た』 180ポイント
2位 『い』 176ポイント
3位 『か』 155ポイント
4位 『な』 154ポイント
5位 『お』 137ポイント
6位 『や』 136ポイント
何故『た』が!?やはり田中さんの圧倒的な強さかと思われましたが、さにあらず。確かに『田』で始まる苗字はとても多いのですが、それ以上に多いのが高橋さん、高木さんなど『高』で始まる苗字。
『い』にも驚かされました。あと数ポイント差で優勝を逃したものの、底力は十二分です。母音の「ア」(あ・か・さ・た・な・・・)を伴わない他の多くの文字の中で、断トツの実力。
3位と4位の『か』と『な』も伯仲。まさか『な』にこんな実力があったとは夢にも思いませんでした。
5位の『お』と6位の『や』も1ポイント差。どちらかというと『や』の健闘ぶりが印象的。
と、まあ統計してみましたが、私の達成感の割にはご覧になって頂いてる方の感心度は低いようですね。しかし、めげずに次回は残暑お見舞の際に!見方を工夫してみます。『しなくてイイ!』という声が聞こえてきそうですが・・・。
最後に0ポイントのご報告を。
『へ』、『ら』、『る』、『れ』。そして当然『を』、『ん』。
蛇足ながら『け』、『ぬ』、『ろ』は1ポイントずつでした。
チョコレート編
チョコ好きです。
なにもドゥバイヨル(ベルギー)やジャンポール・エヴァン(仏)でなくとも、コンビニチョコで十分な幸せを感じることができます。写真は、パッケージの工夫に深く感心してしまった3種。最近のチョコは『よー考えとる!』と感動。外国製のそっけないパッケージもそれはそれで吸引力を感じるのですが、メイド イン ジャパンはやはり芸がこまかい!省資源化の世の流れに少々逆行しているような気もしますが、量より工夫といった努力を認める事ができます。
なにもドゥバイヨル(ベルギー)やジャンポール・エヴァン(仏)でなくとも、コンビニチョコで十分な幸せを感じることができます。写真は、パッケージの工夫に深く感心してしまった3種。最近のチョコは『よー考えとる!』と感動。外国製のそっけないパッケージもそれはそれで吸引力を感じるのですが、メイド イン ジャパンはやはり芸がこまかい!省資源化の世の流れに少々逆行しているような気もしますが、量より工夫といった努力を認める事ができます。
第2回目です。
皆さんは飲食店を出る前お金を支払う際、何とおっしゃいますか?
「チェックして」、「いくら?」、「計算して下さい」、「お勘定お願いします」などでしょうか?ただ、「ご馳走さま」であったり、「また来るけん!」、もしくは手でチェックサインを示したりする方法が一般的であろうと思われます。「算入」という言葉を使われる方もまれにいらっしゃいます。では、「おあいそ」はどうでしょう?毎日カウンターの内側で仕事をする私たちにとって、この言葉はとても耳慣れたサイン。
しかし「お愛想」とは如何に?
「愛想(あいそ、あいそう)愛相」を調べてみると、ある辞典には『他人に良い感じを与えるような態度。かわいらしい顔つき、やさしいもの言いや対応など』または、『(多く「お ー」の形で)好意の現われとしての茶菓などのもてなし。また、おせじ』と、あります。ということは、お客さんは店の人に、最後には愛想を振りまけと!?違うようです。実は、現在のようにどこに行っても飲み屋がある、しかも数え切れない程存在する状況というのは最近のこと。ひと昔前は1軒もしくは2、3軒の飲み屋に通い詰めるのが普通でした。その為、店のツケを全部支払う事は、その店の付き合いをすべて精算するという意味合いがあった模様。ですから全部支払うだけのお金を持っていたとしても、お勘定の一部を(一割程度?)敢えて残しておくものだったようです。「今日はこれだけ入れとくけん」みたいな風潮だったのでしょう。
しかし、転勤などでそのお店に通えなくなってしまう、または当分の間顔を出せない状況が生じた場合、今までのツケをすっかり精算する必要が出てくる。そういうとき、『勘定を全部払うのは、お愛想づかしだが』といって、お金を払ったものでした。
ですから本来「おあいそ」とは、滅多な事では口にのぼらない言葉でありました。中洲や銀座のように掛け売り(ツケ)が未だにまかり通っている一部のエリアを除けば、今の世では通用しなくなっている習慣ですね。持ち合わせがない時にはほとんどがカード払い。クレジットカードがカヴァーする時代です。
〈注 当店は中洲にありますが、だからといって・・・〉
〈アルコールとその周辺編〉
【駆けつけ三杯】
酒席に遅れて来た人に、かなりの確立で言われるこのセリフ。
『ま、駆けつけ三杯!』。
どうして三杯なのでしょう?『一、二杯じゃ許してあげないよ、みんな待っていたんだから。早くみんなに追いついて盛り上がろうぜ!』という事なのでしょうか?それとも『3』という数字のバランスの良さかも?
実はちゃんと根拠があるようです。
昔(室町時代以後の礼法)は、客をもてなすときに〈一献〉(いっこん)といって一膳ごとに酒三杯をすすめたそう。それがワンセットで3セット繰り返すのが正式な酒宴の作法で、〈式三献〉と呼ばれる礼法。ということは『ま、駆けつけ三杯!』とは、『まずは一献自分の酒三杯を飲んでからね!』といった意味合いなのでしょう。誰も意識してないような気がしますが・・・・・
★ ①『『遅れ三杯』とも言うそう。今や俗習。
★ ②「献 こん」①ごちそう。「献立」
②酒盃をさす回数または酒食をすすめる度数を数える語。客をもてなすとき、膳に杯・銚子(肴)を出し、酒3杯をすすめてから膳を下げるのを1献という。
『ま、駆けつけ三杯!』。
どうして三杯なのでしょう?『一、二杯じゃ許してあげないよ、みんな待っていたんだから。早くみんなに追いついて盛り上がろうぜ!』という事なのでしょうか?それとも『3』という数字のバランスの良さかも?
実はちゃんと根拠があるようです。
昔(室町時代以後の礼法)は、客をもてなすときに〈一献〉(いっこん)といって一膳ごとに酒三杯をすすめたそう。それがワンセットで3セット繰り返すのが正式な酒宴の作法で、〈式三献〉と呼ばれる礼法。ということは『ま、駆けつけ三杯!』とは、『まずは一献自分の酒三杯を飲んでからね!』といった意味合いなのでしょう。誰も意識してないような気がしますが・・・・・
★ ①『『遅れ三杯』とも言うそう。今や俗習。
★ ②「献 こん」①ごちそう。「献立」
②酒盃をさす回数または酒食をすすめる度数を数える語。客をもてなすとき、膳に杯・銚子(肴)を出し、酒3杯をすすめてから膳を下げるのを1献という。
【おあいそ】
皆さんは飲食店を出る前お金を支払う際、何とおっしゃいますか?
「チェックして」、「いくら?」、「計算して下さい」、「お勘定お願いします」などでしょうか?ただ、「ご馳走さま」であったり、「また来るけん!」、もしくは手でチェックサインを示したりする方法が一般的であろうと思われます。「算入」という言葉を使われる方もまれにいらっしゃいます。では、「おあいそ」はどうでしょう?毎日カウンターの内側で仕事をする私たちにとって、この言葉はとても耳慣れたサイン。
しかし「お愛想」とは如何に?
「愛想(あいそ、あいそう)愛相」を調べてみると、ある辞典には『他人に良い感じを与えるような態度。かわいらしい顔つき、やさしいもの言いや対応など』または、『(多く「お ー」の形で)好意の現われとしての茶菓などのもてなし。また、おせじ』と、あります。ということは、お客さんは店の人に、最後には愛想を振りまけと!?違うようです。実は、現在のようにどこに行っても飲み屋がある、しかも数え切れない程存在する状況というのは最近のこと。ひと昔前は1軒もしくは2、3軒の飲み屋に通い詰めるのが普通でした。その為、店のツケを全部支払う事は、その店の付き合いをすべて精算するという意味合いがあった模様。ですから全部支払うだけのお金を持っていたとしても、お勘定の一部を(一割程度?)敢えて残しておくものだったようです。「今日はこれだけ入れとくけん」みたいな風潮だったのでしょう。
しかし、転勤などでそのお店に通えなくなってしまう、または当分の間顔を出せない状況が生じた場合、今までのツケをすっかり精算する必要が出てくる。そういうとき、『勘定を全部払うのは、お愛想づかしだが』といって、お金を払ったものでした。
ですから本来「おあいそ」とは、滅多な事では口にのぼらない言葉でありました。中洲や銀座のように掛け売り(ツケ)が未だにまかり通っている一部のエリアを除けば、今の世では通用しなくなっている習慣ですね。持ち合わせがない時にはほとんどがカード払い。クレジットカードがカヴァーする時代です。
〈注 当店は中洲にありますが、だからといって・・・〉
〈如月編〉
【柊(ひいらぎ)】
「あれ?柊ってあれでしょう?クリスマスに使う。なんで二月のところに載せるの?」と、思われる方もいらっしゃる筈。
そちらの柊は西洋柊。モチノキ科の植物で、冬に赤い実を付け、葉は互い違いに付きます。Hollyの称。
わが国の柊は、モクセイ科の常緑小高木。葉は革質で光沢があり、トゲトゲが鋭く、二枚の葉は向かい合わせに付き、春に黒い実をつけます。その材は強く、将棋の駒、判、そろばんの玉などに使われているようです。
ではなぜ2月?そうです、2月は立春の月であり、その前日には節分が行われる故です。〈現在のように新暦となって(明治時代)からは、毎年2月4日頃が立春にあたります。〉その節分の日の夜の行事、『焼嗅がし』(やいがし)に柊が必要なのです。『焼嗅がし』とは、鰯の頭を火であぶり、その煙と臭いで虫や鳥獣を追い払うイベント。この時に鰯の頭を柊の枝に刺して戸口にさすのは、臭気で鬼を追い払い、家を覗きにやって来た鬼の目を柊の葉のトゲトゲで突くためといいます。また、その葉は火にくべた時にバリバリと音をたてるので、その音で悪霊を脅かすのだとも。
余談かもしれませんが、日本柊は樹齢が60~70年の古木(?)になると鋸歯が消えます。年を経ると棘がなくなるので、人になぞらえて『縁起の良い木』と言われるそうです。
●ひいらぎ・・・ヒヒラギギ(疼木)の義。葉に棘があり、触れるとヒヒラグ(→ひりひりと痛む)ところから。
そちらの柊は西洋柊。モチノキ科の植物で、冬に赤い実を付け、葉は互い違いに付きます。Hollyの称。
わが国の柊は、モクセイ科の常緑小高木。葉は革質で光沢があり、トゲトゲが鋭く、二枚の葉は向かい合わせに付き、春に黒い実をつけます。その材は強く、将棋の駒、判、そろばんの玉などに使われているようです。
ではなぜ2月?そうです、2月は立春の月であり、その前日には節分が行われる故です。〈現在のように新暦となって(明治時代)からは、毎年2月4日頃が立春にあたります。〉その節分の日の夜の行事、『焼嗅がし』(やいがし)に柊が必要なのです。『焼嗅がし』とは、鰯の頭を火であぶり、その煙と臭いで虫や鳥獣を追い払うイベント。この時に鰯の頭を柊の枝に刺して戸口にさすのは、臭気で鬼を追い払い、家を覗きにやって来た鬼の目を柊の葉のトゲトゲで突くためといいます。また、その葉は火にくべた時にバリバリと音をたてるので、その音で悪霊を脅かすのだとも。
余談かもしれませんが、日本柊は樹齢が60~70年の古木(?)になると鋸歯が消えます。年を経ると棘がなくなるので、人になぞらえて『縁起の良い木』と言われるそうです。
●ひいらぎ・・・ヒヒラギギ(疼木)の義。葉に棘があり、触れるとヒヒラグ(→ひりひりと痛む)ところから。