Column

Guest Room

同行二人
~サンクリストバル・デ・ラ・ハバナ エル・プリンシベ~


「同行二人」と書いて「どうぎょうににん」。
本来は西国巡礼のお遍路さんが、『何時も弘法大師と共に旅をしている意』なのですが、今回ご紹介する「エル・プリンシベ」が私の旅に欠かす事の出来ない葉巻ということで、失礼とは思いましたが、この言葉を引用させて頂きました。
さて、「エル・プリンシベ」は同ブランドの「ラフェルサ」と同様に、複雑でありながらバランスの良い香りとテイストのミディアムボディで実にクオリティの高い1本。
喫煙時間も約20分程度で価格も¥1200とお手頃なので、キューバ産葉巻の入門用としてもおすすめの1本。
旅に出掛ける日、少し早めに駅に行って、コーヒーと共に楽しむのが私の定番です。 と言う訳で、今回のマリアージュはコーヒーで。



Guest Room




盟友
~オヨー・ト・モントレー ショート・オヨー・ピラミデスEL2011~


2011年のELの3本は実にクオリティの高い葉巻でした。
残念ながらコイーバ1966EL、ラモンアロネス・アロネスエクストラEL2011は入手出来ませんが、ショートオヨーだけは、まだ入手可能なので、今回ご紹介させて頂きます。
実はこの葉巻、私自身が一番吸っているシガーで、おそらく年に100本以上は吸っている筈。オヨーらしい柑橘系の香りとテイストに、アーシーさとウッディさの加わったミディアムボディでありながら、マヂューロらしい強さも感じる事が出来ます。
今後いつ入荷不可能になるかわからないので、もし手に取る機会があれば是非。
今回のマリアージュは私の最近お気に入りのラム「ザヤ・グランレゼルヴァ12年」をロックで。



Guest Room




日本に来た最初の葉巻かも?
~オリファントシガー~


城アラキ先生の著書「葉巻の時間」によれば、嘉永3年(1850年)当時の長崎の出島のオランダ商館の館長レフィス・ゾーンの「吹所入来土産」の中の葉巻が、公文書に残る日本に最初に入ってきた葉巻だそうです。
それが、どこの国の葉巻だったかは不明ですが、当時のオランダの重要な輸出品の中には「ダッチシガー(今のドライシガー)」があったので、もしかすると今回紹介するブランド「オリファント」であったのかもしれません。
「オリファント」は1832年にオランダのカンペン市で創業し、現在でも当時のままの工場と設備で葉巻を作り続けています。
その特徴はスマトラ産サンドリーフを使用したラッパーで、フィーラーにはキューバ・スマトラ・ブラジルのリーフ。
ブレンドは、甘さこそ控え目ですがその香りと味は時としてプレミアムシガーを凌駕する程のクオリティの高さです。
価格が安いので、BARに置いてある事はありませんが、もし出会ったらば是非お試しください。

さて、今回のマリアージュ。
葉巻はこのブランドの中から、私の盟友と言える「オリファント コロナパナテラ」。それをブランデーをベースにした『オン・マイ・オウン』(博多座×中州Barコラボ企画『レ・ミゼラブル』のオリジナルカクテル)。



Guest Room




朱鷺色夢幻
~TOKI~


淡いピンクに朱色の混ざった羽を持つ鳥が、夕日の様に空を染めて舞う。
明治の始め頃迄では当り前の様に見られたトキの舞う姿。
しかし、その羽の美しさ故に乱獲され、元号が昭和から平成に変わる頃、「ニッポニア・ニッポン」と呼ばれた美しい鳥は日本から居なくなりました。しかし、大陸の一部で残っていたこの鳥を譲り受け日本国内で繁殖させ、ごく一部のエリアではあるけども「トキ」の舞う姿が復活しようとしています。
さて、昭和30年代頃迄は日本国内にも葉巻を巻く職人さん達が居たようですが、時代の流れの中で居なくなったそうです。
時は流れ2013年末、時代の中で消えて行った国産ブランドのプレミアムシガーが復活しました。
残念ながら日本国内で巻かれたものではなく、ドミニカで巻かれた物なので「純国産」とは言えないのですが、フィーラーには「日本国内在来種」「ドミニカ」「ブラジル」を使用。
ラッパーは「コネチカットラッパー」。
美しい外観、日本人好みの繊細さ、芯の強さとやさしさを持つハーフコロナサイズ。 その名前は「TOKI」。
リングは屏風を思わせる「朱と金」、パッケージはトキを意識した様なピンク色。 一度居なくなった朱鷺がささやかながら復活した様に、この葉巻がきっかけとなって、いつの日か「純国産葉巻」が復活して欲しいとい願うのは私だけでしょうか。 今回のマリアージュ。
福島県郡山市の古い酒造メーカー 笹の川酒造の地ウィスキー「山桜」で。