Column

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沢山のペティアップマンが欲しいのだけど… 出来れば1000本位
~J.F.ケネディとH・アップマン・ペティコロナス~


今から半世紀ほど昔の話。
アメリカ合衆国第35代J.F.ケネディ大統領は、当時の主席報道官「サリンジャー」に依頼しました。後日届いた1000本のペティアップマンを見たケネディは、満足したように一枚の書類にサインしました。
それは、すべてのキューバ製品のアメリカ国内への持ち込みを禁止する法令。
この法令以降、アメリカ国内にキューバ産葉巻は持ち込めなくなりました。
葉巻好きにはおなじみのエピソードですね。
そんなケネディの愛した「H・アップマン・ペティコロナス」を
今回ご紹介します。

H・アップマン・ペティコロナス。

「モンテクリストNo.4」の影に隠れた印象がありますが実に素晴らしい「ペティコロナ」です。
No.4と同じミディアムボディながら、よりクリーミーでマイルド、鼻腔に抜けるスパイシーなアロマを持ちます。
後半には、熟成されたラムにベルギーチョコを加えた甘いアロマとテイスト、重厚さが加わります。
私自身お気にいりのペティコロナですし、ベストペティコロナの1本と言っても過言ではありません。
そして今回のマリアージュ。
ケネディが「タンカレー」のジンが大好きだったので、「タンカレー」をベースに彼の名前を冠したカクテル「J・F・K」で。

~「J・F・K」レシピ~
・タンカレー 30ml
・ドライシェリー 30ml
・グランマニエ15ml

ステアでショートスタイル。


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Edicion Limitada
~コイーバ・ロブストス・スープレモ~ EL2014~


「Habanos.S.A」が公認する33のブランドから毎年3ブランドがリリースするリミテッドシーガー、それが「Edicion Limitada(エディシオンリミターダ)」通称「EL」。
毎年2/27~3/2のハバノスフェスティバルで発表され、日本国内でリリースされるのは翌年の春先。
その年の最高のシガーリーフを使い、そのブランドのトップブレンダーがブレンドし「トップトレセドールが巻いたその年の顔とも言える葉巻なのです。
そんなELから、今回は「コイーバ・ロブストス・スープレモEL2014」をご紹介します。

「コイーバ・ロブストス・スープレモEL2014」

Vitora:ロブストス・スープレモ
サイズ:127mm×23.0mm
リングゲージ:58
価格:¥8,000-

手に取って感じたのはその圧倒的な存在感。
太さ23mm、リングゲージ58は、リリースされている葉巻の中では一番の太さです。
着火直後からコイーバらしいアーシーで少しウッディな香りの中に微かなフローラルブーケの香りが顔を出し、実にマイルドな立ち上がり。
中盤になるとシグロⅥを彷彿とさせる実にリッチな香りの中に、時折青リンゴのような爽やかな酸味と甘さが顔を出します。
終盤からフィニッシュにかけては、ベイーケ56を連想させるウッディさが強くなり、上質なカフェオレの様な甘さが加わってフィニッシュを迎えます。
実にマイルドで吸いやすい葉巻なのですが、実はミディアムフルボディなため油断すると最後の最後でカウンターが来ます。
2011年のコイーバ1966EL2011以来3年ぶりにリリースされた今回の一本は、¥8000と言う価格に賛否が分かれるところですが、私は充分価格に見合う価値があると思います。
マリアージュはカクテルでもお酒でもしっかり甘さと重厚さのあるものと。
オススメはハバナクラブ15年グランレゼルバ。



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~400年の時を超えて~
ディプロ・マティコス・武士道


400年前慶長遣欧使節団として日本人で初めてキューバを訪れた支倉常長の功績を讃え「アジア・パシィフィックレジオナル」としてリリース。愛煙家の間で話題となっている「武士道」。
何故数あるブランドの中からこのブランドだったかと言えば、「ディプロ・マティコス」(スペイン語)が外交・親交の意味があるからだそう。
実はこの葉巻、最初の印象はあまり良くありませんでしたが、今回改めて吸ってみるとなかなか良かったのです。
外観はチャーチルサイズのベリコソ、香りとテイストはパンチチャーチルを少し軽くして日本人好みの爽やかな甘さを感じる事ができます。
価格が価格なので中々手が出し辛いのですが、もし機会があれば手に取ってみては如何でしょうか。
マリアージュは当時の先代藩主「伊達政宗」に因んで、ニッカの宮城県限定のウイスキー「伊達」で。



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